ヤブツカツクリ

基本データ

  • 和名:ヤブツカツクリ
  • 学名:Alectura lathami
  • 英名:Australian Brushturkey
  • 分布:オーストラリア
  • 全長:60〜70p
  • 体重:2〜2.5s
  • えさ:無脊椎動物、果実、種子など

特徴

ヤブツカツクリの羽毛は雌雄とも全体的に黒色である。頭部は赤く、喉には黄色の肉睡がある。(オーストラリアの北部に生息するヤブツカツクリの肉睡は青白い色をしている。)ツカツクリ科の鳥の中では最大のサイズを誇る。オスのほうが体のサイズは大きく、繁殖期になると色彩が明るくなる。

生息地

ヤブツカツクリがいるのは、オーストラリア北東に位置するヨーク岬半島や、シドニー近郊、そして、ニューサウスウェールズ州のイラワラ地区などである。主に熱帯雨林に生息しているが、乾燥した低木地帯などにもみられる。オーストラリア北部に生息するヤブツカツクリは高所にいるが、冬になると低地に移動する。南部では、山にも低地にもいる。

エサ

ヤブツカツクリのエサは昆虫や種子、樹木から落下した果実などである。エサの大部分は地面でとれるものである。

繁殖

ほかのツカツクリ科の鳥と同じように、ヤブツカツクリも繁殖の際には大きな塚を作る。オスは植物を集めて大きな塚を作るのだが、その塚は1メートルもの高さがある。何羽かのメスによって、一個の塚に卵が産卵される。
塚は植物の腐食や直射日光によって生じた熱によって一定の温度に保たれる。塚をちょうどいい温度にするのはオスの役割であり、オスは自分のクチバシを塚に突っ込んで温度をはかり、塚の植物を増やしたり、減らしたりして温度調節をする。その塚の温度は33度から38度が適温であるとされている。卵が孵化するまでには、卵をねらうオオトカゲのような捕食動物があらわれる。卵から孵化した雛はすぐに塚から抜け出す。その際には、羽毛はしっかりと生えていて、歩くことができ、すぐに自活できるようになっている。また、孵化して数時間で飛行できるようになる。


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