モーリシャスチョウゲンボウ
基本データ
- 和名:モーリシャスチョウゲンボウ
- 学名:Falco punctatus
- 英名:Mauritius Kestrel
- 分布:モーリシャス島
- 全長:28〜33cm
- 体重:250g
- えさ:樹上性ヤモリ、小型の鳥、げっ歯類、昆虫など
特徴
モーリシャスチョウゲンボウの体は小さい。短い翼と長い尾羽が特徴的である。眼は黒色である。腹部は全体的に白く、暗褐色の斑模様がつく。かぎ爪は小さい。
習性
渡りをせず、定住するタイプの鳥である。
エサ
主な食料は樹上性ヤモリである。また、小さな鳥やげっ歯類、昆虫なども食べる。
繁殖
繁殖については一婦一夫制である。森林にある樹上に営巣する。メスは4〜5個の卵を産卵する。卵は楕円形をしていて、褐色の斑模様がついている。抱卵の期間は1ヶ月ほどであり、孵化した雛は巣の中で1ヶ月ほど親鳥から世話を受ける。
その他
モーリシャスチョウゲンボウはかつて、モーリシャス島の全域の密林に広範囲に分布していたといわれる。だが、現在では個体数はかなり減っており、絶滅の危機に瀕している。その背景には、この鳥の生息地が破壊されていることや、殺虫剤の使用というのが指摘される。マラリアの予防や農作物を増産するために殺虫剤が用いられるが、それはモーリシャスチョウゲンボウが自然に食べる食料を汚染してしまうのである。
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