クロトキ
基本データ
- 和名:クロトキ
- 学名:Threskiornis aethiopicus
- 英名:Sacred Ibis
- 分布:サハラ以南のアフリカ、マダガスカル、イラク
- 全長:65〜75cm
- 体重:
- えさ:昆虫、クモ形類動物、環形動物、甲殻類、軟体動物
特徴
クロトキの体全体の羽毛は白い。それぞれの翼の下と胸横に深紅色の皮膚班があって、それは飛んだときに一際目立つものである。眼は黒色だ。クチバシは長くて、下方向に湾曲している。脚は黒色だが、やや赤みを帯びている。オスはわずかにメスよりも体が大きいということ以外には、雌雄で外観上の違いはみられない。
習性
群居性があって、繁殖の時期のほか、狩りやねぐらにつくときも大きな群れをつくる。
エサ
主な獲物は昆虫やクモ形類動物、環形動物、甲殻類、軟体動物などである。また、カエルや爬虫類、魚類、卵や死肉をあさっているところを発見されたこともある。
群れをなして湿地帯を歩きながら日中に狩りを行なう。水場の近くの乾いた場所で獲物を探すこともある。
繁殖
繁殖においては大きなコロニーを形成する。アフリカでは3月から8月が繁殖の時期である。メスは1〜5個の卵を産卵する。抱卵の期間はおよそ1ヶ月間である。卵は楕円形をしていてザラザラしている。また、卵は白色であり青みを帯びていて、赤い班模様がついていることもある。孵化後、40日ほどで若鳥の羽毛は生えそろう。
豆知識
古代にはクロトキは崇拝の対象とされた。エジプトの多くの壁画や神聖文字の碑文にこの鳥は描かれたり、墓所にはミイラ化したクロトキが収められることもあった。
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