コマダラキーウィ


基本データ

  • 和名:コマダラキーウィ
  • 学名:Apteryx owenii
  • 英名:Little Spotted Kiwi
  • 分布:ニュージーランド
  • 全長:35〜45p
  • 体重:9〜1.3s
  • えさ:昆虫の幼虫、果実

特徴

コマダラキーウィは、キーウィの仲間の鳥の中では一番体のサイズが小さい。臆病な性質であり、姿を見せることはほとんどない。羽には褐色の不規則な帯があって、斑点がついているような色をしている。モジャモジャした外観が特徴的である。尻尾はないが、そのかわりに尾端骨がついている。クチバシは象牙色をしていて細長く、足は青白い色をしている。

エサ

コマダラキーウィは地面に穴を掘って昆虫の幼虫などをエサとして食べる。また、果実などもエサにする。鋭いカギヅメと細長いクチバシを使って地面に穴を掘るのである。空を飛ぶことができないので、樹上の昆虫などのエサをとることはできない。そのため、この鳥の視力はとても弱い。エサをとるのには、鋭い嗅覚、そして長いクチバシと鋭いカギヅメが頼りである。

繁殖

繁殖のための巣作りは雌雄両方によって行なわれる。地面に穴を掘って巣を作る。メスは1個か2個の卵を産卵し、オスが抱卵するのは二ヶ月ほどである。孵化した後の雛は2、3週間ほど巣にとどまり、自分でエサを食べられるようになるには一ヶ月ほどかかる。身体の大きさと比較すると鳥類中最も大きな卵を産卵するという特徴がある。その卵の重さは同程度の大きさの鳥の卵の4〜5倍ある。

その他

先住民のマオリ族は、コマダラキーウィの羽毛を用いて儀式用のマントを作ったり、食肉とするために何万羽も捕獲したといわれている。また、ヨーロッパ人が移住したあとは、猫やネズミ、豚などが移入されると、さらにこの鳥の数は減少していった。


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