コブガモ

基本データ

  • 和名:コブガモ
  • 学名:Sarkidiornis melanotos
  • 英名:Comb Duck
  • 分布:サハラ以南のアフリカ、インド、アジア
  • 全長:56〜76cm
  • 体重:1.03〜2.9kg
  • えさ:水生植物、種子、スゲ

特徴

コブガモのオスのクチバシの基部には黒っぽい色をした肉瘤がついている。瘤の縁にはクシのようなギザギザがある。これは英名の「Comb Duck(くしがも)」の由来になっている。

オスの体の背面はつやのある黒青色、あるいは黒緑色をしている。下部は白色である。わき腹は薄灰色か黒色だ。頭頂部と首の後ろは黒色であり、頭部の残りの箇所は白い。脚と足は薄灰色をしていて、目は暗褐色である。

メスはオスよりも体が小さい。また、体の色にはオスほどの光沢が無い。それとともに、オスのトレードマークともいえる肉瘤はメスにはついていない。

習性

移動性が強い。50羽かそれ以上の群れをなして、各地の洪水のあった場所を探して移動する。

エサ

主な食物は水生植物や種子、スゲなどである。米やトウモロコシといった穀物も食べる。また、水生昆虫やバッタといった無脊椎動物を食べることもある。

繁殖

営巣場所には、樹洞や古い壁などが選ばれる。巣は木の枝や草などでできた簡単なものであり、巣の中には葉っぱや羽毛などが敷き詰められる。

繁殖の時期は一定していないが、たいていは雨季と重なる。1羽のオスが2羽のメスとつがうこともある。そのため、巣には2羽以上のメスが産卵した卵が入っていることがある。抱卵の期間は1ヶ月間ほどであり、それはメスの役目である。孵化した雛が成長して羽毛が生えそろうにはおよそ10週間かかる。


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