キマユペンギン

基本データ

  • 和名:キマユペンギン
  • 学名:Eudyptes pachyrhynchus
  • 英名:Fiordland Crested Penguin
  • 分布:ニュージーランド南島南西部、スチュアート島
  • 全長:71p
  • 体重:3.7s
  • えさ:甲殻類、小さな魚、イカ

特徴

キマユペンギンは分厚いクチバシをもった大型のペンギンである。頭部と胴体の部分は黒色であり、腹部は白い。クチバシの根元から目の上にかけて、黄色い冠羽がついている。この冠羽はキマユペンギンの名前の由来でもある。雌雄で外観上の違いは無い。幼鳥の背面は灰褐色をしていて、腹部は白い。キマユペンギンは水中にいることが多い。特に冬の間、7割以上の時間を水中で過ごす。繁殖の時期には陸地で繁殖を行なう。

エサ

主なエサは甲殻類や小さな魚、イカなどである。

天敵

トウゾクカモメやコバネクイナといった天敵によってキマユペンギンの個体数は減ってきている。

繁殖

繁殖は海岸部から離れた陸地で行なわれる。海抜100mほどのちょっとした高台が営巣地として選ばれることもある。巣は洞穴の中や、丸太の下、木々の根っこ部分、茂みの下などに作られる。

7月になるとオスは最初に営巣地にやってきて、その2週間後にメスが到着する。メスがやってきてほどなくして繁殖する。ほかのイワトビペンギン類と同じく、メスは2個の卵を産卵する。卵は青みがかった緑色をしていて、メスはおよそ1ヶ月にわたって抱卵を行なう。2個の卵が孵化するのはまれであるが、もしそうなった場合、親鳥は2羽の雛両方にじゅうぶんな食料を集めることは困難である。

2羽の雛がいたら小さい方の雛は死んでしまう。小さい方の卵は二つ目が無精卵だった場合に備えるためのものなのだろうと考えられている。

卵が孵化して3週間ほどは、オスの親鳥は巣を防御し、メスの親鳥は食物を集める係になる。約2ヶ月で、幼鳥は換羽して海へ向かっていく。

豆知識

キマユペンギンはハシブトペンギンと間違えられることも多い。両者の違いとしては、キマユペンギンには頬の部分に白い模様がついているが、ハシブトペンギンにはそれが無い。

また、両種ともにニュージーランドの地域に生息しているが、繁殖期が異なることもあって、異種交配することは無い。


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