フンボルトペンギン
基本データ
- 和名:フンボルトペンギン
- 学名:Spheniscus humboldti
- 英名:Humboldt Penguin
- 分布:ペルーとチリの沿岸部から南緯40度にかけて
- 全長:68p
- 体重:3.6〜5.9s
- えさ:小さな魚、甲殻類
特徴
フンボルトペンギンは比較的大型の種である。頭部は大きく、背面と尾羽は黒い。胸のあたりに黒色の帯が走っているのが印象的である。顔も黒いが、頭部と首が白い帯で分けられている。クチバシは黒くて、その先端部の近くに白い帯がある。下クチバシの根元はピンク色であり、それは目のまわりまで伸びている。メスはオスよりもわずかに体が大きい。幼鳥は頭部と背面が青みがかった濃灰色をしていて、体の前面が白い。
エサ
フンボルトペンギンは海岸に近い場所で獲物を探すことが多い。主なエサは小さな魚や甲殻類などである。口と舌の部分にはトゲが後方に向かってついているが、それは魚を捕らえるためのものである。
天敵
フンボルトペンギンの泳ぎはとても素早いが、これは天敵に対して身を守る唯一の方法だ。水中ではシャチ、鮫、アシカ、オットセイ、ヒョウアザラシといった天敵がいる。陸上では、狐や蛇などがいて、また、犬や猫などがフンボルトペンギンの卵や雛をねらうこともある。
繁殖
フンボルトペンギンは一夫一婦制である。営巣は一年中行なわれる。砂の中に穴を掘ったり、岩の小さな裂け目などを利用して産卵する。メスは4日ほどかけて2個の卵を産む。抱卵に要する期間は40日間ほどである。幼鳥が巣立ちをするまでには3ヶ月ほどかかる。
豆知識
フンボルトペンギンはドイツの博物学者フリードリヒ・フンボルトにちなんで名づけられた。
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