ホンケワタガモ
基本データ
- 和名:ホンケワタガモ
- 学名:Somateria mollissima
- 英名:Common Eider
- 分布:ユーラシア・北アメリカの極北部と温帯
- 全長:50〜71cm
- 体重:0.81〜3.04kg
- えさ:軟体動物、棘皮動物、甲殻類
特徴
ホンケワタガモの体は大きく、北半球では最大のカモであると考えられている。
オスの羽毛は黒と白である。体の側面は黒色であり、背面は白い。頭部の大部分は白いが、冠羽は黒色だ。また、頭部の後ろと側面には明るいエメラルドグリーン色の箇所があって、これはとても目立つ。
Male Common Eider...
Steve Maslowski
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メスの体全体は褐色か赤褐色であり、細かい縞模様がついている。メスの体色は周囲の環境にもよく溶け込む隠蔽色としての役割も果たしている。
Female Eider Duck...
Steve & Ann Toon
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エサ
主食は軟体動物や棘皮動物、甲殻類などである。ホンケワタガモは獲物を丸呑みにすると、砂嚢を使ってそれを砕く。冬の時期には日照時間が短いため、一日の半分以上を食事にあてている。
繁殖
ホンケワタガモは一夫一婦制である。春になると求愛行動はとても激しくなる。
繁殖において、メスは4〜5個の卵を産卵する。抱卵はメスの役目であり、それにはおよそ25日間かかる。産卵された卵のおよそ半分が孵化する。孵化した雛は50日間ぐらいで羽毛が生えそろう。
Common Eider Nest...
Steve Maslowski
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たいていの海鳥とは異なり、ホンケワタガモのオスは子育てを行なわない。メスが抱卵を始めるやいなや、オスはオスの群れに加わるために巣を離れてしまう。
雌雄で生殖可能になるまでのスピードが異なる。メスは生まれてから2年で繁殖できるようになるが、オスは3年かかる。
天敵
ホンケワタガモの天敵はホッキョクギツネやカモメなどである。カモメが一番の天敵であると考えられる。陸地に住む天敵がいない場所であっても、カモメの場合、飛んできてホンケワタガモの卵や雛を食べてしまうからである。
豆知識
ホンケワタガモの綿羽は昔から防寒用として珍重されてきた。綿羽は集められた後、洗浄されて、寝袋やダウンジャケットの製造業者に売却される。
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