ヒゲペンギン
基本データ
- 和名:ヒゲペンギン
- 学名:Pygoscelis antarcticus
- 英名:Chinstrap Penguin
- 分布:南極
- 全長:68p
- 体重:6kg
- えさ:オキアミ、小さな魚、甲殻類
特徴
ヒゲペンギンは、顎の下についた細い黒色の模様がとても目立つので、ほかのペンギンと区別しやすい。
(ちなみに、英名は「Chinstrap Penguin」だが、このChinstrapというのは「顎ひも」という意味である。)
成鳥の翼は黒色である。わき腹と腹部は白色をしている。顔は白色であり、短いクチバシは黒い。水かきのついた足はピンク色をしている。
ヒゲペンギンの黒と白の羽毛というのは、アザラシのような天敵から身を守るための隠蔽色になっている。
生息地
ヒゲペンギンは南極地方にたくさん生息している。
えさ
ヒゲペンギンはオキアミや小さな魚、甲殻類などを食べる。水中に潜って獲物を探すときには、1秒間に60メートルの深さまで潜るときもある。毎日、50キロメートルほど離れた沖まで漁に出るといわれている。
天敵
天敵にはヒョウアザラシがいる。雛や卵はサヤハシチドリやトウゾクカモメのえさになる。
繁殖
繁殖においては、陸の上に円形の巣がつくられる。メスは11月か12月に2個の卵を産卵する。それらの卵はおよそ37日間に渡って雌雄両方によって抱卵される。雛の羽毛が生えそろうのは2月の下旬か3月の初頭である。
ほかのペンギンの場合、親鳥は強い雛に対して優先して食べ物を与えるが、ヒゲペンギンは雛に対して平等に食べ物を分け与える。
豆知識
ヒゲペンギンはマカロニペンギンに次いで世界で二番目に生息数が多い。個体数は増加しているようである。捕鯨によって鯨が減ったため、鯨とヒゲペンギンが食物としているオキアミの量が増えたからである。
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