ハリモミライチョウ

基本データ

  • 和名:ハリモミライチョウ
  • 学名:Falcipennis canadensis
  • 英名:Spruce Grouse
  • 分布:アラスカ、カナダ、アメリカ合衆国
  • 全長:38〜43cm
  • 体重:450〜500g
  • えさ:針葉樹の芽、小枝、果実など

特徴

ハリモミライチョウは、中型のサイズのライチョウである。

生息地

生息しているのはマツやトウヒ、モミの木などが生い茂る針葉樹林地帯である。夏になると、ブルーベリーやほかの低木でもこの鳥は見られることがある。

習性

ライチョウの中では、最も樹上での生活に適応している。人間が近づいても逃げないので狩られやすい鳥である。一年の大半は単独で生活している。

エサ

主なエサは針葉樹の葉である。また、季節によってもエサが異なってくる。夏には地上を歩き回って液果や、植物、昆虫などを食べる。冬になると、針葉樹の葉のみを食べるようになる。

繁殖

オスは一夫多妻制である。繁殖の時期は5月から7月である。オスはメスをひきつけるために求愛誇示の行動をとる。羽毛を膨らませたり、尾羽を扇状にひらいたり、羽をバタバタとやってドラミングを行なう。このドラミングについては、エリマキライチョウと似ているが、本種はエリマキライチョウとくらべると、ドラミングをしたときの音が静かである。メスは10個ほどの卵を産卵する。卵は4pほどの大きさである。卵はオリーブ色をしていて、褐色のしみがついている。抱卵は24日間ほど続く。孵化直後の雛の重さは、15gほどであり、雛は急速に成長していく。孵化後、八時間ほどたつと巣から出られるようになるという。一週間ほどで羽ばたくことができるようになる。三ヶ月ほど過ぎると、幼鳥は群れから離れて独立する。


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