ガラパゴスコバネウ

基本データ

  • 和名:ガラパゴスコバネウ
  • 学名:Phalacrocorax harrisi
  • 英名:Flightless Cormorant
  • 分布:ガラパゴス諸島
  • 全長:89〜100cm
  • 体重:3.5kg
  • えさ:魚

特徴

ガラパゴスコバネウは翼がぼろぼろになっているのが特徴である。飛ぶことができない。飛ぶ能力が無いのは、生息地のガラパゴス諸島のフェルナンディナ島とイサベラ島にかつて肉食動物がいなかったせいである。現在では繁殖地に移入された猫やネズミのえさになる危険にさらされている。ガラパゴスコバネウの羽色は黒っぽい色をしていて、腹部は褐色である。クチバシは先端が鉤のような形をしている。外観上、雌雄は似ているが、オスはメスよりも大きい。他のウ科の水鳥と同じように、ガラパゴスコバネウの羽も防水にはなっていない。そのため、水に入った後には翼を日光にあてて乾燥させる。

エサ

主なエサは魚や小さなタコなどである。浜辺から海中に飛び込んで採食する。

繁殖

繁殖の時期は6月から10月である。メスは3個の白っぽい卵を産卵する。産卵された3個の卵のうち生き残るのは1羽の雛だけである。抱卵をするのは雌雄の親鳥の役目である。孵化後、両親は雛の世話をする。エサを雛に与えたり、寒さや暑さから雛をまもるのである。雛がじゅうぶんに成長して、食料も十分に存在する場合には、メスは幼鳥の世話をオスにまかせて、新しいつがいの相手を探すために巣を去ってしまう。メスは一年間で三度の繁殖が可能である。


HOMEペリカン目>ウ科>ガラパゴスコバネウ
inserted by FC2 system