エリマキライチョウ
基本データ
- 和名:エリマキライチョウ
- 学名:Bonasa umbellus
- 英名:Ruffed Grouse
- 分布:アラスカ、カナダ、アメリカ合衆国北部
- 全長:43〜48p
- 体重:500〜578g
- えさ:果実、昆虫など
特徴
エリマキライチョウは、ニワトリほどの大きさの鳥である。体全体の羽毛の色は赤褐色か、灰色っぽい褐色である。クチバシは小さくて鋭くとがっている。
生息地
この鳥が生息しているのは、ポプラの木や柳、樺の木、ハンの木などが生い茂る森林である。
エサ
エサは季節によって異なる。夏には、サンザシの実やブラックベリーやブルーベリー、そしてストロベリーのような果実を食べる。また、昆虫や小さなヘビやカエルを食べることもある。冬になると、樹上に飛んでいって、木の芽などを食べる。
習性
オスには「ドラミング」と呼ばれる変わった習性がみられる。オスは丸太や塚、石のうえにとまって、翼を羽ばたかせ音を発するのである。これは繁殖期にメスをひきよせたり、縄張りを守るために行なう習性であると考えられている。たいていのライチョウと同じように、地上で過ごす事がほとんどである。外敵に襲われたりして驚くと、飛び立ったり、翼をバタバタとはためかせて威嚇する。
繁殖
オスは前述した「ドラミング」によって音を発することによってメスをひきつける。四月の終わり頃が繁殖の盛んな時期である。メスは9個から12個の卵を産卵する。卵が孵化するのには24日ほどかかる。孵化するとすぐに雛は昆虫を見つけて食べることができるようになる。幼鳥が独力で樹上にあがれるようになるまで、メスは幼鳥の世話をする。(ちなみに、オスは親の役割をまったく行なわない。)幼鳥は九月の終わりごろまでメスと一緒にいて、完全に成熟するのには4ヶ月ほどかかる。
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